NICE SKILL

社会人になって孤独になった。誰かで埋める前に、自分が在れる場所を一つつくる

社会人になると、人と会う機会はあるのに、孤独を感じることがあります。

職場では毎日誰かと話している。

連絡先もある。

SNSを開けば人の近況も見える。

それでも、ふと一人になると寂しい。

学生のころの友人とは予定が合わない。

仕事の人とは、仕事以外で深く話すことが少ない。

休日に誰とも会わない日が続く。

そんなとき、

「誰かとつながらなきゃ」

と焦ることがあります。

でも、孤独を急いで誰か一人で埋めなくてもいいと思います。

最初に考えたいのは、

自分が生活の中で、少し安心して在れる場所があるか。

人でもいい。

場所でもいい。

時間でもいい。

まず一つだけ作るところからでも始められます。

社会人になると、自然に会える関係が減る

学生のころは、同じ場所へ毎日行けば友人に会えました。

授業。

部活。

放課後。

特に約束しなくても、同じ人と何度も顔を合わせる仕組みがありました。

社会人になると、その仕組みが少し変わります。

職場では会うけれど、仕事が中心です。

休日はそれぞれ別の生活があります。

結婚した人もいる。

子どもがいる人もいる。

住む場所が変わった人もいる。

友人関係が壊れたわけではなくても、自然に会う回数は減ります。

だから、社会人になって孤独を感じることを、すぐに

「自分には友達がいない」

と決めなくてもいいと思います。

生活の構造が変わっただけのこともあります。

孤独を、すぐ誰か一人へ集中させない

孤独が強いと、誰か一人がとても大きく見えることがあります。

恋人がいれば。

この人がもっと連絡をくれれば。

この人と毎週会えれば。

そう思うことがあります。

人とのつながりは大切です。

誰かと深く関わることも悪くありません。

でも、孤独を埋める役割を一人へ全部集中させると、その人の返事や予定が、自分の生活全部を左右しやすくなります。

相手も一人の人です。

忙しい日もある。

会えない時期もある。

違う人間関係もある。

だから、自分の「つながり」を一人へ全部預けなくていい。

人ではなくても、在れる場所は作れる

孤独を感じると、友達を増やすことばかり考えがちです。

もちろん、新しい人と出会うのもいいと思います。

でも、その前に生活の中へ

「ここに来ると少し戻れる」

場所や時間を作ることもできます。

よく行く喫茶店。

図書館。

ジム。

散歩する道。

一人でゆっくり食べる夕食。

休日の朝に行く店。

オンラインでも、安心して参加できる小さなコミュニティ。

何でもいいと思います。

誰かと深く話さなくても、

「ここに来れば、自分の生活が続いている」

と感じられる場所があります。

NICE SKILLでいう「在る」は、人に対してだけの言葉ではありません。

自分が、自分の生活の中に在れること。

それも大切だと思っています。

つながりがほしいなら、小さく作る

孤独だからといって、無理に一人で平気になる必要もありません。

誰かと話したいなら、話していい。

友人へ連絡してもいい。

誘ってもいい。

新しい場所へ行ってもいい。

ただ、いきなり

「親友を作る」

「恋人を作る」

「居場所を見つける」

まで大きくしなくてもいいと思います。

同じ店へ何度か行く。

昔の友人へ一通送る。

興味のある集まりへ一度だけ参加する。

近所の人と挨拶する。

そういう小さな接点でも、生活の中のつながりになります。

関係は、一度に完成させなくていい。

一人の時間を、美化もしない

「一人でいられる人が強い」

という話もあります。

でも、寂しいときは寂しいと思います。

誰かと話したい日もあります。

一人で平気なふりをしなくてもいい。

一方で、孤独を感じた瞬間に、すぐ誰かへ連絡しなければならないわけでもありません。

一人の時間を少し整える。

誰かに連絡する。

両方あっていい。

一人でいることと、孤立することも同じではありません。

自分で選んだ一人の時間と、つながりがなくて苦しい孤立は違います。

必要なつながりは作っていい。

生活が苦しくなるほどの孤独なら、一人で抱えない

孤独感が長く続いて、生活そのものが苦しくなることもあります。

眠れない。

食べられない。

仕事へ行けない。

何もする気になれない。

自分の安全が心配になる。

そういうときは、NICE SKILLの考え方だけで何とかしようとしなくていいと思います。

信頼できる人へ話す。

医療や相談窓口など、専門的な支援を使う。

一人で抱えない。

それも自分が打てる一手です。

在る

NICE SKILLでは、相手の問題へ無条件に突入せず、消えもしない姿勢を、在ると呼んでいます。

社会人の孤独を考えるとき、私はこの言葉を自分にも向けたいと思います。

自分の生活から、自分が消えない。

誰かから連絡が来ない日も、生活を止めない。

一人の日も、自分の時間を少し整える。

必要なら、人へ手を伸ばす。

でも、誰か一人に自分の孤独全部を預けない。

自分が在れる場所を、一つずつ増やす。

そこから人との関係が育ってもいいし、一人の時間が少し好きになってもいい。

それくらいでいいと思います。

今日のちょっと

次の休日を思い浮かべてみてください。

そして一つだけ、

「誰かの予定がなくても、自分が在れそうな場所はどこ?」

を考えてみる。

喫茶店でも、公園でも、家の一角でもいい。

まず、自分の生活の中へ一つ置くところから。