側に
胸は開く。手は差し出す。でも抱え込まない。
側にいることと、背負うことは違います。
大切な人の話を聞くこと。
困っている同僚を助けること。
必要なときに手を差し出すこと。
それらをやめなくていい。
ただし、相手の仕事、選択、責任、結果まで、自分のものにしなくていい。
近くにいることと、所有することを分ける
側にいると、相手のことが見えます。
見えるから、気になる。気になるから、何とかしたくなる。
けれど、近くにいることは、相手の人生を管理する権利を持つことではありません。
好意があっても、返事は相手のもの。
助言をしても、選ぶのは相手。
仕事を教えても、次にやるのは相手。
相手を大切にするからこそ、相手の責任まで奪わない。
有限の親切
親切は、無限でなくていいと思います。
自分の時間、裁量、体力、役割の範囲を決めて、その中で差し出す。
差し出したあとは、相手へ返す。
有限だから、親切でいられる。
無限に引き受けると、いつか苦しさがたまり、「ここまでやったのに」という見返りや支配へ変わることがあります。
それは、自分にも相手にも重い。
側にいる人がしないこと
- 相手が頼む前から、全部を解決しに行く
- 一度助けたことを理由に、その後の行動まで管理する
- 自分の親切への反応を要求する
- 相手の失敗を防ぐために、相手の仕事を恒常的に奪う
- 関係を失う怖さから、できないことまで引き受ける
そのまま使える言葉
ここまでは手伝えます。ここからはお願いします。
話は聞けます。決めるのはあなたです。
大切に思っています。でも、あなたの選択はあなたのものです。
冷たくするための言葉ではありません。
関係を壊さないために、責任を正しい場所へ戻す言葉です。
今日の一手
いま誰かに差し出している親切について、終わりを一つ決めます。
時間でも、作業でも、回数でも構いません。
自分が差し出すのは、ここまで。
そこまでやったら、相手へ返す。
胸は開いておく。でも、握らない。